「これなら分かる応用数学」著:金谷健一を読んだ

自分の数学に対する理解の浅さに絶望したので, 「これなら分かる応用数学」を読んだ。結論から言うと, これならよく分かると思う。

良い点

  • 応用数学と題してある通り過度に抽象化された数学は扱っておらず, 幾何学的な説明が随所に散りばめられているため直感的な理解をしやすい。
  • 重要な問題はしつこいほど例題で繰り返されるため, 身につきやすい
  • 「直行関数系でとある関数を展開する」というテーマが貫かれているため, 理解しやすい
  • ウェーブレット変換を扱っている入門書は珍しい(と思う)

留意点

  • あくまで入門書なので, 具体的な応用は書かれていないことが多い。例えば特異値分解がトピックスの一つとして取り上げられているが, 特異値分解をどのように使うかということは深くは議論されない。(特異値分解の応用については, 私が現在読んでいる同著者の「これなら分かる最適化数学」には例えばMoore–Penrose inverseへの応用が書かれている)

おすすめ

  • 留意点にも述べたように, あくまで応用数学への入門書という位置づけかと思う。しかし私のように大学レベルの数学の基礎が抜けている人間でも100時間ほどかけてじっくり読めば理解できたので, 応用書を読む前に一冊やると良いのではないかと思う。
  • 現在は本書で得た知識を元に「これなら分かる最適化数学」に挑戦中。本書をきちんと理解していれば「これなら分かる最適化数学」の二次形式を用いた極値探索や, 最小二乗法の章はすんなり理解できるのではないかと思う。

コメント

Copied title and URL